|
|
本ベル |
オーバーチュア
音楽スタート
緞帳上がる
|
|
第一場
|
リトルロック |
|
|
オーバーチュアーに続いてオープニング曲 ♪can you see me♪
幕が上がると同時に歌い出す |
|
|
|
♪can you see me♪
あれからどれくらいたったのか
いつのまにか忘れてしまった夢をさがしに旅にでよう
can you see me can you hear me can you love me
can you see me can you hear me we can love you
かなしみよろこび どんな時でも笑顔を忘れず歩くよ
いつでも エブリデイ
だれにも分かって もらえなくても笑顔を忘れず歩くよ
前だけ見つめて
can you see me can you hear me can you love me
can you see me can you hear me we can love you
ジョージアが登場する。どうやら脚本の構想を練っているようだ。
「この小さな町の名前はリトルロック。 小さな町のことですから町の人達は、誰もがお互いの事をよくしっていました。
中でもジョージアは、町一番のお人好し。彼女の仕事は、お芝居の台本を書くこと、つまり、脚本家です。
でもちっとも売れない脚本家でした。」
町でいちばんお人好しさ
あの娘の名前は 「ジョージア!」 そうさ
町でいちばん正直者さ
あの娘の仕事は 「脚本家!」 そうさ
ぜんぜん売れないけれど
ちっとも売れないけれど
|
|
|
歌が終わると、突然 稲妻が光り雨が降ってきました。夕立です.人々は、あわてて舞台から去って行きました。
ジョージアが傘をさして登場。そこへ一人の女性がとびきりの笑顔で駆け寄ってきました。この町じゃ、見かけ ない女性でしたが、彼女は前からジョージアを知っているようです。 どことなく中性的で不思議なひとです。 |
|
|
フォレスト |
「こんにちは、ジョージアさん。」 |
ジョージア |
「こんにちは・・・?」 |
フォレスト |
「きれいな卵でしょ?ちょっとこれ預かっててもらえませんか?」 |
|
|
|
そう言ってかごに入った卵をジョージアに差し出しました。 |
|
ジョージア |
「tamago? ほんと、きれいな卵ですね。
預かりたいんだけど、これから出版社に原稿を届けなくちゃならないんです。
ごめんなさい、次のバスに乗らないと締め切りに間に合わなくて。」 |
フォレスト |
「その原稿にあなたの人生がかかっているんですね。」 |
 |
ジョージア |
「いえ、人生なんて、そんな。これは脚本じゃなくて、アルバイトのゴシップ記事ですから。」 |
フォレスト |
「そうですか。じゃあ、よろしくお願いします。」 |
|
|
無理矢理ジョージアに卵を押しつけ、走って行ってしまいました。 |
|
|
ジョージア |
「え! ちょ、ちょっと!待って・・・ なんだろうあの人?」 |
|
|
雷が鳴り 雨は降りつづいています。 |
|
ジョージア |
「こんな雨だもん、誰も取ったりしないわよね。」 |
|
|
卵をベンチに置いて歩き出す。
すると卵から赤ん坊の笑い声が聞こえたような気がしました。 |
|
|
ジョージア |
「もしかして特別な卵かも。 あーだめだ 置いていけないわ。」 |
|
|
ジョージアが卵を手に持ったとたん雨がやみました。 |
|
ジョージア |
!? |
|
|
|
ジョージア、夢見るように歌い出す。 |
|
|
|
♪「あの日に帰りたい」♪
いつも夢を見てたあの日 今は遠いむかしさ
夢を追いかけて胸がときめいた 輝いてた あの頃
夕焼け帰り道 父さんの背中は大きくて
今も思い出す 優しく大きなその手のひら
あの日に帰りたい もう一度あの日に帰れるなら
夢を信じたい もう一度夢を見たい
あの日に帰りたい もう一度あの日に帰れるなら
夢を信じたい もう一度夢を見たい
もう一度夢をみたい |