真夜中・ジョージアの家

ある夜明け。
ジョージアの部屋に天使たち全員が集まっています。それにフォレストの姿も見えます。
どうやらお別れの時が来たみたいです。

ミカエル 「ジョージア今まで、とっても楽しかったよ ありがとう」
ジョージア 「どういうこと・・」
ティンプ 「もう行かなくちゃなんないの」
ジョージア 「行くってどこへ」
ビオラ 「説明するの難しいけど なんて言えばいいのかな」
チャイム 「とっても遠くて、とっても近い所だよ」
ジョージア 「ますますわからないわ」
ミカエル 「星と同じくらい遠いけど 手をのばせば届く距離だよ」
ジョージア 「それって さよなら・・ってこと? もしかして、もう会えないの?」
セラフ 「ちがうよジョージア あたしたちいつも一緒だよ」
ミカエル 「そう どこにいてもね」
ジョージア 「ちょっと待って、もうすぐあなた達と一緒に創ったミュージカルの晴れの舞台なのよ。もうすぐなのに、もうすぐなのに・・・!あなた達と一緒にお祝いしたくて、いっぱい御礼が言いたくて、あなたたちの大好きなイチゴやベーグルサンドをたくさん用意しようと思って・・・」
ミカエル 「ありがとうジョージア。でももう行かなくちゃ。この町に夢があふれだしたよ。 天使にはそれが、なによりのごちそうなんだ。」
ジョージア 「さよならなんてそんなのいやよ、ずっとそばにいて。」
ミカエル 「大丈夫。たくさんの夢が集まったんだもん。 ジョージア、信じるんだよ。」
天使達 「信じるんだよ。」
フォレスト 「ジョージア、ありがとう。天使達は、あなたのおかげでみんな立派に育ったわ。
さあそろそろいかなくちゃ。他の町にもこの子達を待ってる人がたくさんいるの。」

天使たちは、静かに歩きだしました。 とてもきれいな光景です。

ジョージア 「ティンプ、ビオラ、チャイム、セラフ・・・・」

一人ずつジョージアの前で、正式な天使の挨拶をしていきます。
不思議な動きですが、どこか愛くるしい動きです。

最後は、ミカエルです。


ジョージア 「ミカエル・・・また会える?」
ミカエル 「さよならじゃないよ。目を閉じればいつだって会えるんだから。子供たちの夢が、枯れないように水を忘れないでねジョージア。 じゃ マクトゥーブ!」
ミカエルは、最後に不思議な言葉を残して行きました
暗転