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セガステ |
「ジョージア、おめでとう! あなたのおかげでうちの会社も本当に子供達に夢を与えることができたわ。」 |
ジョージア |
「ありがとうございます。
ここまで来れたのは、お宅の会社がスポンサーとして協力して下さったおかげですわ。」 |
コマンダー |
「毎晩、おかしな子供が社長の夢に現れて子供のために子供のためにって言うらしいんです。」 |
セガステ |
「でも夢のお告げにしたがってよかったわ。おかげで、すっかり子供好きなったしね。」 |
コマンダー |
「さあ皆さん、飛行場までのリムジンを待たせていますので急いでください。」 |
ロイス |
「ありがとうございます さあみんな行きましょ!」 |
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みんなは、がやがやとジョージアの家から出ていきました ジョージアとケイトは最後です。 |
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ケイト |
「ジョージア ありがとう。あなたと出会えてほんとうによかったわ。」 |
ジョージア |
「なに言ってるの、お礼を言うのは私の方よ。 あなたがいなかったらとてもこの成功はなかったわ。」 |
ケイト |
「でも今回は脚本賞じゃなくて残念だったわね。」 |
ジョージア |
「とんでもない。作品賞はスタッフや出演者全員のものよ、何よりも嬉しいわ。
・・・ねえケイト。 あなたほんとうにミカエルのこと覚えてないの?」 |
ケイト |
「はいはい あなたの本に出てくる天使でしょ。そりゃもうよーく知ってますよ。」 |
ジョージア |
「でも ほら あなたが初めてこの家に来たとき、見たでしょミカエルのこと。」 |
ケイト |
「ハハハわかったわかった。さあもう行かなくちゃ。 その話はまた帰ってからゆっくり聞いてあげるから。
会場にはマスコミがつめかけてるんだからおかしな話しないでね。さ、行くわよ。」 |
ジョージア |
「あ、ケイトったら。」 |
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ケイトは、急いで出ていきました。入れ替わりに ソニアが戻ってきました。 |
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ジョージア |
「ソニア・・」 |
ソニア |
「ジョージア、みんなに内緒であなたに御礼が言いたかったの。このミュージカルが出来たのはあなたが夢を忘れずにいたからだよね。あたし前に教えてもらったんだ。世界中でおこる楽しいことや素敵なことはみんな、最初は、たった一人の大人が夢を見ることからはじまるんだって。飛行機だって、大きな町だって、それにディズニーランドだってそうなんだよ。大人ってやっぱりすごいね。」 |
ジョージア |
「うれしいわソニア。 でも、生まれたときからの大人なんて一人もいないわ。みんな子供の頃の夢を忘れずにいたのよ。あなた達の未来は、あなた達のものよ。あなたが思う通りの、楽しくて素敵な未来を作ることができるの。きっと今よりもっともっと素敵な世界を作ることが出来るわ。だからソニアあなたもいっぱい夢を見てね。」 |
ソニア |
「うん。」 |
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「ソニア早く」とロイスの声、「はーい」と走り出すソニア。
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ジョージア |
「ミカエル・・・ (目を閉じる)みんなは、天使の事忘れちゃったみたいだけど 私は、忘れないわ。」 |
ミカエル |
「ちがうよジョージア。 みんな忘れたふりしてるだけだよ。」 |
ジョージア |
(目を開けてもジョージアにはしっかりミカエルの姿が見えている)え そうなのミカエル?」 |
ミカエル |
「そうだよ。だってあなたの周りにいる人みーんな、ほんとは天使なんだもん。」 |
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♪「つばさ」♪
伝えたいこの胸の想いを 逢いたくてあなたの笑顔
疲れた身体は時が癒すけれど
傷ついた心 誰にも癒せない
夢を追いかけて 道につまずいて
それでもあなたは歩き続ける
つばさを持った夢が 君をのせて空へ飛び立つ
ほら見えるよ今つばさが 君の背中にも
伝えたい この胸の想いを 逢いたくて あなたの笑顔 |