第四場
ジョージアの家
今日もアンディは ご近所の人達を集めてジョージアの家のうわさ話をしています。
アンディ
「
夢なんかじゃないよ、僕、ほんとに見たんですから。 こんなに小さいんです。」
チェリー
「
大人の格好してたの?」
ロビン
「
ヒゲも生えてたって?」
アンディ
「
そうなんです。ここだけの話ですが、ジョージアは何か宇宙的な出来事に巻き込まれてるんじゃないかと思うんです。なぜそれが分かったかっていうと あの長いコートなんですよ。 皆さん、Xファイルの特集号読みましたね?変装してるですよ、宇宙人は必ず。それに近頃ジョージアは変わったと思いませんか。ね ポール?」
ポール
「
そうなんですよ。なんだかきれいになったっていうか 自信がでてきたっていうか・・・」
キャンディ
「
きれいになった?それは間違いなく宇宙人のしわざだわ!」
シンシア
「
ジョージアは、宇宙人からえらばれたってわけ?」
チェリー
「
どうしてあたしがえらばれなかったのかしら!」
キャンディ
「
私は信じるわ! ジョージアの頭の中は単純そうだもの。」
ルル
「
単純はあんたじゃないの? ジョージアは標準的地球人よ。」
エリー
「
そんなのいやだわ、あたし。ジョージアが宇宙人に地球の標準だと思われるなんて・・・」
マリア
「
あーら あなたの方がいやだわ あたし。」
アンディ
「
しっ!誰か来た。 Xファイルの特捜班の人かもしれない!」
ジョージアの家に誰かやってきたみたいです
何気なく、しかし全員の目が注がれています。
キム
「
ごめんください。」
ジョージア
「
はーい。」
キム
「
初めまして。 私キムっていいます。 こんにちは。」
ジョージア
「
こんにちは。」
キム
「
ジョージアっていう人に会いたくて、ニュージャージーから来ました。」
ジョージア
「
そんな遠くから?」
キム
「
あなたが、ジョージアさんですか! 思った通りの人だ。 よかった、やっぱりあえましたね。」
ジョージア
「
やっぱり? どういうことですか?」
キム
「
わたし、舞台女優になりたくて、お芝居の勉強をしてるんです!
それである人から、リトルロックに素晴らしい脚本家がいるから、一緒にやってみないかって言われたんです。」
ジョージア
「
え?」
キム
「
是非、あなたの作品に出演させてほしいんです。 お願いします!女優といっても、まだ舞台経験も少なくて ひよこにもなってないほんのたまごですけど、私、一生懸命やります。」
ジョージア
「
女優の、たまご!」
キム
「
舞台に立つことは、わたしの「夢」なんです。」
ジョージア
「
夢!・・・・あのー、誰に聞いたんですか あたしの事?」
キム
「
はい。それがー、 信じてもらえないかもしれないんですけど、夢の中にでてきた子供があなたのこと教えてくれたんです。何度も何度も同じ夢をみました。どうしても、どうしても、その夢が頭からはなれなくて・・・
で、とうとうここまで来てしまったんです。本当にあなたがここにいるなんて!」
ジョージア
「
・・・もしかしてその子供、変な格好してなかった!」
それまでずっと話を盗み聞きしていたご近所さん達が、思わずざわめきました。
ジョージア
「
とにかく入って。あなたを歓迎するわ、キム。」
キム
「
ありがとうございます!」
二人は家に入りました。アンディとご近所の人達は、とても興奮しています。
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